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フィットネスジム向け|「KPIテンプレート」入力方法、カスタマイズについて

2023.12.18

この記事では弊社が無料で配布しているフィットネスジムで活用できるKPIシートについての入力方法やカスタマイズについてまとめています。
まだ記事を読まれていない方やダウンロードされていない方は以下よりご確認ください。

ジム経営で抑えるべきKPI各種
【無料ダウンロード】フィットネスジム用「KPI管理シート」

KPI管理シートとは

  • 会員管理システムやCRMを導入していない方
  • これからジムの経営・運営を行う方
  • ジムのKPIの設定方法、計算がわからない方
  • KPI設計シートのテンプレートが欲しい方

などにご利用いただける簡易のExcelテンプレートです。
これからジムを始めたいという方などに簡易でご利用いただけるシートとなっていますので、ご了承ください。
また、Excelシートで不具合や不明点等ございましたら、info@jhtgroup.jpまでメールにてご連絡ください。

KPI管理シート入力方法

管理シートの入力方法について解説いたします。
基本的には入力する必要がある箇所は青い背景としており、それ以外の箇所は数式で自動で数値が反映されるようにしています。

目標値の設定

まずは「KPI」シートの目標値を入力します。
既に定まっている方は入力いただければと思いますが、これから始めていく方はまだ目標値が定まっていない場合があるかと存じます。
その際は入力しなくても問題ございません。会員数の目標設定についてはジム開業時の初期費用や商圏、競合の影響を鑑みたうえで設定する必要がありますので是非弊社にお問い合わせください。
※目標値は目標に対する実績の達成率を算出するために使用していますので、入力しなくても一旦は問題ございません。

平均会員期間(記載時点)

次に「KPI」シートの平均会員期間(記載時点)の項目を入力します。
表ではなく、少し下のほうに以下のような青背景のセルがあります。

こちらに平均会員期間を〇ヵ月で入力します。
(例:1年2か月の場合は14か月)

平均会員期間の算出方法は以下をご参照ください。

計算式と計算例

計算式: 全会員の会員期間の合計 / 会員数

計算例: 全会員の会員期間の合計が2700ヶ月、会員数が300人だった場合、平均会員期間は「2700ヶ月÷300人=9ヶ月」です。

使用しているシステムや管理体制によって、平均会員期間の算出が難しい場合は弊社までご連絡ください。一緒に考えさせていただきます。

会員数の入力

次に【入力】KPIシートに、KPIシート記載時点の会員数の入力を行います。
基本的には数式で自動算出するため、入力項目ではないのですが、初回に限り入力が必要となります。(その数値を起点に算出していくため)

※ショートカットと記載している横に並んでいる「月」をクリックするとその月まで移動します。

例えば1月7日からこのシートを活用する場合は「1月7日時点の会員数を1月7日の会員数セルの数式を消して、入力」します。

上記のような数式が入っていますが、1月7日のものを削除して、その時点の会員数を入力します。

この数字を起点に翌日からの入会数、退会数を差し引きして8日の会員数を算出しています。例えば1月8日の新規入会が2名、退会が1名だった場合は1月8日の会員数のセルに401が自動で表示されます。

上記のように、KPIシートの記入を開始する当日又は前日時点の会員数を一度だけ入力する必要がありますのでご注意ください。(それ以降の会員数の入力は不要です。)

各項目の入力

横軸に日付が入っていますので、現在の会員数を入力した次の日からの入力をお願いいたします。

  • 会員数
    初回入力以降は入力の必要はありません。
  • 体験・見学数
    入力することで、体験・見学からの入会率の算出が可能になります。
  • 新規入会数
    重要なデータですので毎日の入力をお願いします。
  • 退会数
    重要なデータですので毎日の入力をお願いします。
  • パーソナル受講数
    パーソナルの受講率を算出でき、パーソナルの集客の評価が可能です。
  • 体験・見学後の入会
    体験・見学数と上記の数値で体験・見学からの入会率がわかります。
    こうした数値を用いて、体験のエンゲージメント向上などにつなげることが可能です。

会員数などに関する数値の入力は以上となります。
現時点での入力項目を毎日記載していくと、表示は以下のようになります。

会員数の推移は表示されるようになりましたが、顧客獲得コストの算出ができていません。

会費/付帯サービス/パーソナルの売上金額入力

次に、【入力】売上・コストシートにて売上金額の入力を行います。
今回配布しているKPIシートでは毎日の入力ではなく、月単位での入力としています。
もし毎日の経過を記録する必要があればカスタマイズしますのでお知らせ下さい。
平均顧客単価や獲得コストを見たい際はその時点の売上を記載すれば表示されますのでその方法でご確認ください。

上記のように売上(合計)金額は自動で算出されます。
会費の枠や付帯サービスの種類が上記より多い場合は、列の追加をしていただき、売上(合計)の数式の変更をお願いします。
変更方法が不明な場合はお問い合わせください。

上記項目を入力することでグラフに

  • 付帯サービス割合
  • 顧客平均単価
  • LTV(顧客生涯価値)

が算出されます。

集客コストの入力

次に【入力】売上・コストシートに、集客コストの入力をします。
今回のシートは簡易算出用の為、大枠でしか記載していませんが、さらに細かく見ていきたい場合はご連絡ください。(例:リスティング/ディスプレイ/SNS広告別の獲得単価など)
広告代理店に広告運用を依頼している場合はそれぞれレポートが上がってきますのでそちらから引用ください。

上記のように入力した場合、KPIサマリー(表)には以下のように表示されます。

この数値は、17,391円のコストで1人の新規会員を獲得した。ということになります。
あくまでも集客コスト全体と新規入会全体の数値となりますので、全体の集客(マーケティングの評価として見ていく必要があります。
また、どれくらいのコストで1件の新規入会を獲得するべきかという点ですが、ジムの場合はLTVの観点から顧客獲得コストを見るべきだと考えています。そのため、LTVを伸ばしていくことができれば、新規入会にコストを掛けてさらに会員を増やしていくことが可能です。(既存会員のアップセル、クロスセルも必須ですが)
しかしLTVに関しては管理・運営コストの観点が入っていませんのでその点は注意が必要となります。

会員維持率の算出

最後に月別会員維持率の算出方法です。
基本的には今までの工程で各KPI数値は算出されていきますが、月別の会員維持率については算出できていない状況です。
こちらは別途シートを用意していますので「月別継続率算出シート」にて入力をお願いします。
このシートでは「1月に入会した人が12か月経過時点で何人残っているか」という分析に活用できます。

上記のように、【入力】KPIシートに会員数が入っている状態であれば、最新の会員数が自動で「初月」の欄に反映されています。
入力開始を1月とした際に1月は「自動入力されるので入力不要」、2月には「1月入会者の2か月時点の残存数」を記載。3月には「1月入会者の3か月時点と2月入会者の2か月時点の残存数」を記載する必要があります。
上記のように毎月記載項目が増えていくため、入力の負担がかかりますが、メモにあるようなキャンペーンの評価には非常に有効なデータとなります。(例:キャンペーンAを実施した時よりキャンペーンBを実施した際の入会者の方が6か月時点の残存率が高い(退会率が低い)

記載後のイメージとしては以下のようになります。

最新月数値と初月数値で維持率を算出していますので、月を24か月などに増やす場合は最新月数値の箇所の数式も併せて変更ください。

まとめ

お疲れ様でした。
今回のシートは誰でも使いやすいような簡易版となっていますので、ジムに合わせたカスタマイズやサポートについては是非ご連絡ください。MATRIXマーケティングチームが無償で対応させていただきます。(弊社マシンをご利用でなくても問題ございません。)
ご不明点や改善点、サポートが必要な場合は以下フォームよりお問い合わせください。
その他「こういった情報が欲しい、テンプレートが欲しい」などございましたら優先して対応させていただきますので是非ご連絡ください。

ジム経営で抑えるべきKPI各種

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引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

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