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【トレッドミル】速度(傾斜)の変化とカロリー変化値の関係

2018.8.14

みなさんは不思議に思ったことありませんか?

■トレッドミルの速度の変化とカロリーの消費値はなんで正比例しないのか。

■トレッドミルの傾斜角度を大きくした状態で速度を変化させたとき、カロリーの消費値の計算結果が奇妙な増減になるのはなぜ。

 

お客さんからこのような質問を受けることがたまにあります。

今回はその理由をカスタマーサービスの名川さんが教えてくれたました。

 

【ウォーキング・ジョギングの消費カロリー】

健康スポーツとして考えた場合の目安のスピードが存在します。

■ウォーキング:10~12分/km(5~6.0km/h)

■ジョギング:7分/km(8.5km/h)

■ランニング:5分/km(10.9km/h)

■箱根駅伝:3分/km(20.0km/h)

 

それぞれのスピードの変わり目がポイントとなり、そのポイントで消費カロリーの計算方法も変わるのです。

ウォーキングからジョギングに変わる境目(6km/h台)で消費カロリー値が変わる。

 

具体的にどう変わるか表で見てみましょう。

赤い線が消費カロリー値の変わる境目です。

6km/hから7km/hの間で消費カロリー値が突然約2倍になっているのがわかります。

 

では、消費カロリー値の変わる境目をもっと詳しく見ていきます。

ジョンソンのトレッドミルでは、6.4km/hと6.5km/hの間が境目に設定されていることがわかります。

 

【トレッドミルの傾斜によって変化する消費カロリー】

速度の変化に対する消費カロリー値の変化について説明しました。

では、傾斜はどうでしょうか。

傾斜が0%のとき、消費カロリーが倍になっていた6.5km/hポイントだが、傾斜が15%の場合だと一見ほぼ正比例して上昇しているように見える。

傾斜が15%の条件下では、6.4km/h~6.5km/hの境目で消費カロリーの計算結果の逆算が起こるポイントがあることがわかりました。

なぜこのような現象が起こるのかはわかりませんが、これたの実験をしてくれた名川さんの推測によると・・・

”走行面の傾斜角度が大きくなると、重力が影響しランニングベルトを蹴る力が落下方向へ相殺されてしまう。

(本来、路上で自体重を移動させるときほど、地面を蹴る力を使っていない状態が起こる)

大きな傾斜をつけたトレッドミル上を走る場合と、同じ傾斜の実際の坂道を駆け登る場合とでは、まったく条件が異なる。

また、この条件(地面を蹴る力の相殺現象)の差は、ベルトをしっかりと踏みしめる「歩行」よりも、より早く強く蹴る動作となる「走行」の方が顕著に現れる。

この現象を消費カロリー計算に反映した結果、このような奇妙な現象が起こるものと推測される。”

 

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。

速度と消費カロリーは正比例しない、傾斜を大きくつけると逆に消費カロリーが減るなど

トレッドミルもただのカロリーを計算するマシンではなく、物理学的な重力も考慮しているんですね。

次トレッドミルで運動するときは速度と傾斜、消費カロリー値の変化を参考にしてみてください。