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【MXRブログ】折りたたみトレッドミルの特徴 固定式との違いとは?

2023.6.25

この記事で分かること

  • 折りたたみ式トレッドミルと固定式トレッドミルの違い
  • 折りたたみ式トレッドミルの2種類の構造(FOPとFOB)
  • 折りたたみ式トレッドミルのメリットとデメリット

折りたたみ式 vs 固定式トレッドミル

トレッドミルの購入を検討する際に、考慮すべき特徴はいくつもあります。その中でも重要な特徴が折りたたみかどうかです。

どちらのスタイルで行くか迷っているなら、この記事の一読をお勧めします。

折りたたみ式のトレッドミルと固定式のトレッドミルの違い、購入するマシンを決めるときに考慮すべき詳細な特徴をこの記事では紹介しています。

トレッドミルがホームジムのためのスペースに合わない(大きすぎる)と考えているなら、折りたたみ式のトレッドミルが正解かもしれません。折りたたみ式のトレッドミルは名前通り折りたためるだけでなく、通常移動用のホイールも付いています。そのため、使用しないときに簡単にしまうには最適なモデルです。

しかし、折りたたみ式のトレッドミルといっても全てが同じわけではありません。価格も3万円台のものから70万円台のものまでバラバラです。

ローエンド vs ハイエンドの折りたたみ式トレッドミル

折りたたみ式のトレッドミルを比べるとき、最初に見るべきなのは油圧ダンパーの太さです。次に注意すべきなのは構造デザインです。

同じ折りたたみ式でも油圧ダンパーのサイズと構造設計には大きな差があります。それがそのまま耐久性、安定性、使用者重量に影響し、トレッドミルの傾斜や折りたたみの仕方にも違いが生じます。金属チューブを分厚くする、多くの部品を使った構成にする、油圧ダンパーや簡単に折りたたみ解除できるレバーといった安全なメカニズムを採用する、こういったことを折りたたみ式のトレッドミルに組み込むと通常かからない素材コストがかかります。そのため価格は上がってしまうのですが、その分そのようなトレッドミルからは非常に優れたユーザー体験が得られます。

折りたたみ式のトレッドミルの設計については、様々な折りたたみのフレームスタイルがあり、この違いを理解してから購入を検討することが非常に重要です。

ジョンソンヘルステックでは、折りたたみ式のトレッドミルで2つのフレーム設計を採用しています。ピン上で折りたたむ(fold-on-pin FOP)設計とベース上で折りたたむ(fol-on-base FOB)設計です。

ピン上で折りたたむFOP設計

ピン上で折りたたむFOP設計 (TR 5.0)

Horizon トレッドミル TR 5.0

電動傾斜機能付きながら折りたたみも可能なエントリーモデル

  • 20段階の電動傾斜機能付き
  • ショートカットキーで、素早く速度・傾斜を変更可能
  • スムーズで静かなジョンソンドライブモーターを搭載

ピン上で折りたたむFOP設計はおそらく折りたたみ式のトレッドミルで一番よく見かける設計です。

FOP設計のトレッドミルには、走行面がコンソールの近くまで持ち上げられ、トレッドミルのデッキが床から浮くようなものがあります。

他には、走行面の上にコンソールマストが乗るような形で折りたたまれるFOP設計のものもあります。このタイプのトレッドミルには、ベッドの下に押し込めるくらいフラットになるものもあります。

この設計はとてもシンプルで、車のドアヒンジのように、てこの支点がピンになっている形です。

この設計はあまり素材を必要としないために安価で製造が可能です。そのため、このスタイルを採用するメーカーは非常に多いです。ローエンドのトレッドミルのほとんどはFOP設計です。とてもシンプルで効果的なデザインですが、妥協点もあります。

ランニングデッキ、フレーム、ベルトローラー、ドライブモーター、傾斜用モーターなどの重量を支え、折りたたみを助けるために油圧ダンパーがよく使われます。ですが、FOP設計のトレッドミルが全て油圧ダンパーを使っているわけではなく、そのようなトレッドミルでは折りたたみが大変になるだけでなく危険になる恐れもあります。

折りたたみ式のトレッドミルを購入する時には、次のことを店舗でテストすることをお勧めします。

人が周りにいない状況でそのトレッドミルを折りたたんでみて、

  • どのような感触だったか
  • 折りたたみを安全に行うのに重すぎないか
  • 安定している感じがしたか
  • どのような形で固定されたか
  • 折りたたまれ固定された状態でしっかりしているか
  • ご家庭に幼いお子様がいるなら、お子様の手の届く場所にロックがないか
  • どのように折りたたみが解除されるか
  • 折りたたみを解除する時にデッキの重さを自分で支える必要があるか

などを確認してみてください。

トレッドミルを運動の前後で移動するつもりがあるなら、数十センチでも良いので実際に店舗で動かしてみてください。ほとんどのFOP設計のトレッドミルは2つしか移動用のホイールがありません。そのため、手押し車のようにトレッドミルをホイールに向けて傾けなければなりません。ホイールに向けて傾けるには、コンソール部分とご家庭の壁の間に十分な隙間がなければならないのでその点も注意する必要があります。

ベースの上に折りたたむFOBデザイン

ベース上で折りたたむFOB設計 (TF 30)

Matrix トレッドミル TF30-V2

折りたたみ機能がついた本格ランニングマシン

  • 業務用レベルの走り心地を備えながら折りたたみも可能で家庭にもフィットする
  • 高水準の走り心地と高い耐久性のアルティメットデッキ
  • 安心の2年保証
2本の油圧ダンパーで安全かつ簡単に折りたたみが可能
売り切れ

ベース上で折りたたむFOB設計は、4つの移動用ホイールを使った多重連結のデザインのため、FOP設計の欠点を解消しています。弊社 Matrix の製品では、TF30などの製品で使われています。

4つの移動用ホイールがあるので、移動させたい時に手押し車のようにトレッドミルを傾ける必要がありません。買い物カゴを押すときのようにホイールのロックを外して押すだけで良いです。移動に力が要らないだけでなく、より安全にできるのも4ホイールデザインの特徴です。

この多重連結デザインと2つの油圧ダンパーのおかげで折りたたみが簡単になります(ほとんどのトレッドミルは油圧ダンパーは1つだけです)。ピンに向けて折りたたむのではなく、Matrix のトレッドミルはデッキを持ち上げるにつれてデッキ前方部がレールに沿ってスライドしていきます。ドアがわだちに沿って開いたり閉じたりするような動きだと考えていただいても構いません。

FOB設計はデッキの前方が沿って動くための四角く大きい溶接されたフレームの「ベース」を用います。そのため、剛性と耐久性が上がるという副次的なメリットも持ち合わせています。

FOB設計のフレームデザインでは、FOP設計と比べてランニングデッキをより垂直に近く折りたたむことができます。ほとんどのFOP設計のトレッドミルが60〜75度までしか折り畳めないのに対して、Matrix のトレッドミルはおよそ90度近くまで折りたたむことができます。

しまっておく際により垂直な形にできるので、トレッドミルの周りではより広いオープンスペースが使えます。折りたたまれた時には解除レバーが床から高い位置になるので、お子様が間違ってロック解除することも起きにくいです。加えて、90度近い角度で固定できるので、トレッドミルの下を掃除するのも簡単です。

固定式トレッドミル

Matrix の固定式トレッドミルの T75

Matrix トレッドミル T75-V2

業務機並みの高スペックを誇る究極のトレッドミル

  • 折りたたみ機能を排した設計で本体の安定性が当社の家庭用製品TOPクラス
  • 高い耐久性のアルティメットデッキと左右各4個のクッションを装備し業務用製品のような走り心地を実現
  • 業務用マシンでも使われるACモーターによって本格ランナーのトレーニングもサポート
  • 安心の2年保証

固定式トレッドミルは、シンプルに折りたたむことができないトレッドミルのことです。

ジムやスポーツクラブにある業務用のトレッドミルは折りたためません。業務用施設では、運動の前後でマシンを動かしたりすることがないため、折りたたみ機能は不要なのです。

加えて、折りたためないトレッドミルの方が折りたたみ式のトレッドミルより頑丈なことがほとんどです。折りたためるトレッドミルの設計方法では、業務用水準での評価やテストをクリアできるほど十分に頑丈に作ることは難しいです。そのため、折りたたみ式のトレッドミルを購入しようとしている時に、メーカーが折りたたみ式のトレッドミルを業務用トレッドミルだと呼んでいたら、それはおそらく真の業務用トレッドミルではないと考えても良いでしょう

もう一つの固定式トレッドミルの利点は、トレッドミルを傾斜させた際にハンドルバーとコンソールがデッキに連動してついてくる点です。ハンドルバーと操作部が常に手に届く範囲にあり、常にアイレベル(目の高さ)に対するコンソールの角度が変わらないことを意味します。

固定式のトレッドミル
コンソールマストが傾斜に応じて浮く
折りたたみ式トレッドミル
コンソールマストが傾斜しても最初の位置のまま

折りたたみ式のトレッドミルでは、コンソールとハンドルバーが動かないため、傾斜に応じてユーザーとの距離が広がる形になります。傾斜を最大にして(Matrix のトレッドミルでは15%)たくさん運動したい場合は、店舗で購入する際にその最大の傾斜でランニングやウォーキングをしながらハンドルバーや操作ボタンに手が届くか確認するようにしてください。

折りたたみ式トレッドミルのメリットとデメリット

メリット

  • 効率的にスペースを使える
  • (運動前後の)移動がしやすくなる
  • しまう際の選択肢が増える
  • デッキ下部を掃除しやすい

デメリット

  • コンソールとハンドルバーがマシンの傾斜に合わせて動かない
  • 固定式のトレッドミルと比べると安定性が低く感じられる場合がある

結論

新しい家庭用のトレッドミルを探している場合は、多くのタイプのトレッドミルについて調べると思います。折りたたみ式と固定式のトレッドミルを比べているなら、考慮すべきことは「スペースがどれくらい使えるか」「移動したいか」「安定性」「傾斜運動の質」になります。

ホームジムのためのスペースがあまりないのであれば、折りたたみ式のトレッドミルが部屋を占拠せずに有酸素運動をする選択肢になるかもしれません。しかし、トレッドミルを動かしたり折りたたんだりしないと分かっている、最大傾斜での運動をたくさんしたりハイスピードで長距離を走る予定がある、このような場合には固定式のトレッドミルの方が良いかもしれません。

結局のところ、家庭用でのベストなトレッドミルというのはあなたのご家庭での需要に最もフィットし、あなたが継続的に運動できるようにしてくれるものだと言えます。

筆者について

アンソニー・ウィンジ(Matrix グローバルプロダクトマネージャー)
フィットネス産業で17年以上の経験を持ち、ここ13年は世界中で使われる家庭用・業務用両方の製品を開発しています。

免責事項:このブログ投稿は情報提供および教育を目的としており、専門的な医療アドバイスの代わりには使用されません。上記の情報は、いかなる病気や医療状態の診断、治療、予防にも使用されるべきではありません。食事、日常の活動、睡眠、フィットネスルーティンへの変更を行う前に、健康ケアプロバイダーのアドバイスを求めることが重要です。Matrix Fitnessは、この記事で提供された推奨事項、意見、アドバイスによって引き起こされた個人のけがや損傷に対して一切の責任を負いません。本記事に記載されたフィットネス機器の取扱説明書に記載された安全対策を常に守ってください。